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2011年    7月   
 2011年7月31日(日)   03時54分  福島県浜通りで震度5強の地震
震度5強 福島県 福島県浜通り 楢葉町 川内村 楢葉町北田 川内村上川内早渡
震度5弱 福島県 福島県中通り 郡山市 白河市 平田村 田村市 いわき市 福島広野町 葛尾村 郡山市開成 白河市新白河 白河市東 平田村永田 田村市都路町 いわき市錦町 福島広野町下北迫大谷地原 川内村下川内 川内村上川内小山平 葛尾村落合落合
茨城県 茨城県北部 日立市 常陸大宮市 日立市十王町友部 常陸大宮市野口
栃木県 栃木県北部 大田原市 大田原市湯津上

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 2011年7月30日(土)   9時46分  栃木県 日光産の肉牛 基準値超セシウム
日光市の農家が出荷し6月7日に東京都で食肉処理された牛肉から基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える904ベクレルの放射性セシウムが検出されていた。大阪市内の店と百貨店に販売されていた。栃木県内の流通は確認されていない。この農家は、福島第1原発事故後に採取した稲わらを近隣の稲わら農家から購入し、牛に餌として与えていた。稲わらからは1キロ当たり3万5千ベクレル(水分補正値7973ベクレル)の放射性セシウムが検出された。
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 2011年7月29日(金)   13時50分  保安院も「意見操作」に加担していた可能性
中部電力は29日、07年8月に静岡県御前崎市で開かれた浜岡原発のプルサーマル計画をめぐる国主催シンポジウムで、経済産業省原子力安全・保安院から同社に対し、シンポジウム参加者を集めたうえで、参加者がプルサーマル反対派だけにならないよう質問を作成し、地元参加者に質問してもらうよう口頭依頼があったと発表した。中部電は社員らに出席要請はしたが、「やらせ質問」は拒否した。九州電力の「やらせメール」問題を受けた調査で判明した。電力会社側だけでなく、保安院も「意見操作」に加担していたことが明らかになった。
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 2011年7月27日(水)   19時50分 放射線量 無人ヘリで調査
福島第一原発の事故で緊急事態の際に自力での避難が求められる「緊急時避難準備区域」の解除に向けて、政府は27日、区域内の放射線量を調べるため、無人のヘリコプターによる調査を行った。ヘリコプターには放射線測定装置などが搭載されていて、パソコンによる遠隔操作で高度10メートルから50メートルで飛行しながら放射線量のデータを集めた。政府の対策本部は、学校や病院など地上での調査も併せて進めて放射線量を示した地図を来月上旬にも公表する予定で、これらの情報を基に「緊急時避難準備区域」の解除について地元の自治体と協議することにしている。
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 2011年7月27日(水)   04時20分 ロボットで汚染水減らす調査
福島第一原発の汚染水の浄化設備でトラブルが相次ぐなか、最も多くの汚染水が発生している3号機で、発生源となっている核燃料を冷やす水を減らす方法を探るため、ロボットを使った調査を始めた。福島第一原発では、今も熱を発している核燃料を冷やすために1号機から3号機で、合わせて毎日390トン余りの水を入れ、そのほとんどが汚染水となっていて、このうち3号機では、水漏れなどで効率よく冷却できず1号機や2号機の倍以上の水が使われている。収束作業の要の汚染水の浄化設備でトラブルが相次いでいて、東京電力は、近く作業員が建屋に入って、水を燃料に直接かけるなどより少ない量で冷やせる方法を模索することにしている。
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 2011年7月26日(火)   14時15分 汚染水浄化装置 またトラブル
福島第一原発で、放射性物質に汚染された水を再び原子炉の冷却に利用するシステムのうち、汚染水から放射性物質を取り除く装置のポンプの1つが25日夜に止まっているのが見つかり、作業員がポンプを再起動して復旧させた。事故の収束の要となるシステムでトラブルが続くことから、東京電力は監視を強化しながら原因を慎重に調べている。
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 2011年7月26日(火)   05時35分 汚染水浄化 新装置が原発へ
福島第一原発では、収束作業の要となっている汚染水を浄化する設備でトラブルが相次ぐなか、来月に運転開始を目指す国産の新たな浄化装置が、26日、福島第一原発に到着する。「SARRY」と呼ばれる国産の新たな浄化装置は、円筒形のタンク14台で構成されていて、中に入っている鉱物によって、汚染水のセシウムなどを元の100万分の1ほどに減らす設計になっている。東京電力は、新たな浄化装置を今あるものと併用したり、補助的に使ったりする予定で、今後、2度に渡って残りのタンクなどを福島第一原発に運び、来月上旬の運転開始を目指している。
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 2011年7月26日(火)   05時35分 文科省 上空から放射線量調査
福島第一原発の事故の影響で広がった放射性物質の範囲を調べるため、文部科学省は、青森県から滋賀県までの23の都と県で、上空から土壌の汚染状況の調査を行うことになった。調査は、自治体のヘリコプターを利用して行われ、上空150メートルから300メートル付近より、大型の検出器を使ってガンマ線の量を測定し、地上付近の値を換算する。調査は、26日から茨城県でも始まる予定で、年内には予定している宮城、秋田、山形、岩手、福島、青森、東京、長野、新潟、山梨、神奈川、群馬、茨城、千葉、栃木、埼玉、愛知、石川、静岡、福井、冨山、岐阜、滋賀の23都県すべてで終えたいと。
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 2011年7月26日(火)   05時35分 浄化設備故障 原因は設定ミス
福島第一原発で、汚染水の浄化設備のうちの塩分を取り除く装置が24日から故障していた問題で、故障の原因は、タンクの設定ミスだったことが分かり、東京電力は25日午後、設定をし直したうえで装置の通常の運転を再開した。東京電力は「浄化設備全体がまだ安定的に稼働できていないので、信頼性の向上が必要だ」としている。
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 2011年7月25日(月)   14時05分 浄化設備故障で汚染水増加
福島第一原発で24日、汚染水の浄化設備のうち、塩分を取り除く装置が故障したことから原子炉に注入する水が不足し、ダムの真水で補っている。この結果、汚染水が増える状態が続いていて、東京電力が復旧を急いでいる。福島第一原発では、先月下旬から汚染水を増やさずに原子炉を冷やす「循環注水冷却」のシステムが稼働していて、国と東京電力は、原子炉などの「安定的な冷却」に到達したとする評価をまとめている。
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 2011年7月25日(月)   06時05分 放射性物質拡散 解析結果公表
経済産業省の原子力安全・保安院は福島第一原発の事故の直後から放射性物質がどのように拡散したのかを最新のデータを基に解析した結果を公表し、この解析結果は、福島県が来月から本格的に始めるすべての県民を対象にした健康調査に活用されるということ。
新たに公表されたのは、風向きや天候を基に放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI(スピーディー)」というシステムの解析結果で、福島第一原発の事故の直後の3月12日から17日までの6日間について計算された。
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 2011年7月25日(月)   04時00分 宮城と福島で震度5弱
発生時刻 2011年7月25日 3時51分ごろ
震源地 福島県沖  
深さ 40km
規模 マグニチュード 6.2
震度5弱 宮城県 宮城県南部 宮城県中部 亘理町 石巻市 亘理町下小路 石巻市桃生町
福島県 福島県浜通り 相馬市 楢葉町 相馬市中村 楢葉町北田
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 2011年7月24日(日)   14時40分 1号機 6日連続100度以下
福島第一原発では、1号機の原子炉の底の部分の温度が冷却システムが本格稼働したあと、24日まで6日続けて100度以下となった。東京電力は原子炉に入れる水の量を増やした結果、冷える傾向にあるとしているが、冷却システムには不安定さが見られることから改善を急ぎたいとしている。
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 2011年7月23日(土)   13時40分 岩手南部で震度5強
23日午後1時34分ごろ、東北地方を中心に地震があり、岩手県南部で震度5強の揺れを観測した。気象庁によると、震源地は宮城県沖で、震源の深さは約40キロ、地震の規模(マグニチュード)は6.5と推定される。東京電力によると、福島第1原発1〜3号機に異常はなく、モニタリングポストの数値にも異常はないという。JR東日本によると、東北新幹線は安全確認を行ったため仙台―八戸間で停止したが、9分後に運転を再開した。この地震による津波の心配はないという。 
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 2011年7月23日(土)   00時00分 3号機取水口付近 濃度が上昇
東京電力が福島第一原発周辺で行っている海水の調査結果について。21日に採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はないが、最も高い値を示した3号機の取水口付近のセシウム134は4日続けて上昇し、基準の30倍となっている。また、沿岸の2か所で行った調査では、いずれの場所でも放射性セシウムが検出されたが、基準は下回っていた。東京電力は「海の荒れが落ち着いてきて数値は横ばいになりつつある。今後も引き続き調査していく」としている。
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 2011年7月22日(金)   19時00分 外部電源 自動で切り替わらず
福島第一原発で、3号機と4号機に外部から電気を供給している送電線の装置でトラブルがあり、使用済み燃料プールを冷却する設備などが一時、止まった。およそ5時間後に動き始め、およそ30度のプールの温度に大きな変化はないということ。現場では、外部電源を複数利用できるための工事が終了していたが、自動で切り替わるようにはなっていなかったということで、東京電力が原因を調べている。
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 2011年7月22日(金)   06時00分 汚染水処理 東電が対策検討へ
福島第一原発で、21日、放射性物質に汚染された水を浄化する装置が作業の手順ミスで止まるトラブルがあった。汚染水を浄化して原子炉の冷却に再利用する設備は、相次ぐトラブルで1週間の稼働率が53%と、目標の70%を大幅に下回っている。東京電力で対策を検討している。
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 2011年7月21日(木)   13時00分 原発の汚染水 台風の雨で増加
福島第一原発では、台風に伴う雨で地下にたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の水位が、1号機の原子炉建屋の地下で、21日午前7時の時点で20日より44センチ上昇した。東京電力では、今のところ汚染水があふれ出すおそれはないということだが、今後もしばらく水位の上昇が続くとみられ、注意深く監視を続けることにしている。
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 2011年7月21日(木)   東海道新幹線のお弁当 牛すき重 が放射能汚染の可能性
ジェイアール東海パッセンジャーズは20日、東海道新幹線の車内などで販売した弁当に高濃度の放射性セシウムが検出された稲わらを食べた牛の肉を使っていたと発表した。
問題の肉が使われた商品は「牛すき重」と「牛すき(直巻きおにぎり)」。東京と名古屋の工場で製造され、6月17日から今月1日にかけて東海道新幹線の車内、東京、品川、新横浜、名古屋各駅とリニア・鉄道館(名古屋市)の売店で販売された。
対象の牛の検査は実施されていないため、暫定規制値を超える放射性セシウムを含んでいるかはわからないという。
http://www.youtube.com/watch?v=VT3W9maWpdo
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 2011年7月20日(水)   04時20分 ステップ2 リスク継続課題に
政府と東京電力は19日、福島第一原発の事故の収束に向けた、新たな工程表を公表した。今後半年後までのステップ2では、汚染水対策などに力を入れながら放射性物質の放出を抑えることを目標に掲げているが、専門家は、トラブルで原子炉への注入が止まると、2日半程度で核燃料が溶けて放射性物質が放出されるおそれがあるとして、リスクは続いていると指摘している。1号機から3号機の原子炉からは、今も放射性物質が放出され続けているが、その量は、事故直後と比べると200万分の1程度に減ったとしている。
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 2011年7月20日(水)   04時20分 解除検討にモニタリングを強化
福島第一原発の事故で、政府は、収束に向けた工程表の「ステップ1」を達成したことを受けて、来年1月までをめどとした「ステップ2」が終了した段階で、「警戒区域」や「計画的避難区域」の解除に向けた検討ができるよう、この区域のモニタリングや除染などを強化することにしている。
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 2011年7月19日(火)   06時30分 汚染水対策 課題残されたまま
国と東京電力は福島第一原発の事故の収束に向けて、新たに見直した工程表を19日、発表する予定。しかし、その要となっている「汚染水対策」では、水漏れなどトラブルが相次ぐ処理設備で、18日も再び処理量が低下した。この浄化設備では、作業員のミスやトラブルが相次ぎ稼働率は70%程度と、最終的な目標の90パーセントを大きく下回っていて、課題が依然として残されたままとなっている。
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 2011年7月18日(月)   08時05分 冷却水量低下 ポンプ切り替え
1号機と2号機では、原子炉内の核燃料を冷やすため1時間に20立方メートルの水を送る能力のあるポンプ1台を共有してそれぞれの原子炉に注水が行われている。このうち1号機で、17日、原子炉を冷却する水の量が低下する不具合があり、東京電力では、水ポンプを別のものに切り替えた上で不具合の原因を調べている。同じポンプを共有する2号機では、これまで不具合がなかったことから、1号機の原子炉につながる配管に水あかなどが詰まり、流れが安定しない可能性もあるとみている。原子炉への注水量は余裕を持たせているため、今回のように注水量が若干下がっても直ちに炉内の温度が上昇するなどの影響はないということ。
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 2011年7月17日(日)   15時20分 3号機 建屋に仮設屋根設置へ
東京電力は、台風の接近に備えて、福島第一原発3号機のタービン建屋の屋根に開いた穴から雨水が入るのを防ぐため、仮設の屋根を設置するための準備作業を急ピッチで進めてる。また、タービン建屋から出た比較的低い濃度の汚染水を貯蔵する人工島、「メガフロート」では、つながれたホースが高波に襲われて外れ、汚染水が漏れ出すのを防ぐため、16日、いったんホースを切り離した。さらに、海沿いに設置された設備や海の中に入れて汚染水の広がりを抑える「シルトフェンス」と呼ばれるカーテン状の膜などはしっかりと固定されているか、確認作業を強化するとしている。
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 2011年7月17日(日)   06時00分 福島第一原発 台風対策急ぐ
東京電力は、台風6号が本州付近に近づくおそれがあることから、福島第一原発で比較的低い濃度の汚染水を貯蔵している人工島、「メガフロート」の送水ホースが高波で不用意に外れないようあらかじめ切り離すなど、台風への対策を急いでいる。また、各タービン建屋では雨水が流れ込んで混ざることで汚染水の量が増えることが懸念されるため、雨が入り込まないよう屋根に開いた穴をふさぐ工事を進めている。さらに地面に降った雨が流れ込まないよう、各建屋の入り口に土のうを積み上げるなどの対策も進めている。
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 2011年7月16日(土)   12時40分 ステップ2 汚染水対策強化へ
工程表の見直しを進めている国と東京電力は、来年1月までの「ステップ2」という新たな期間で、汚染された地下水が外に漏れ出すのを防ぐ工事を前倒しで始めるなど、汚染水対策を強化することになった。このほか「ステップ2」より先の燃料プールから使用済み燃料を取り出す作業や、原子炉建屋を頑丈なコンテナで覆う作業を行うとしている「中期的な課題」の期限について、初めて「3年程度」と明示した。国と東京電力は、新しい工程表を今月19日に最終的にまとめ、公表することにしている。
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 2011年7月16日(土)   06時00分 3原子炉 “安定的な冷却”に
福島第一原発の事故収束に向けた工程表のうち、最初の期間の「ステップ1」の期限を前に、国と東京電力は、原子炉では、発生する熱を除去しているうえ、1号機から3号機では格納容器に窒素を注入し、いずれも目標としてきた原子炉の「安定的な冷却」に到達したとする評価をまとめた。しかし、原子炉の冷却に伴って発生した汚染水の浄化設備で、トラブルが相次いでいて、課題も残されたまま。
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 2011年7月15日(金)   21時30分 茨城県で震度5弱の地震
発生時刻 2011年7月15日 21時1分ごろ
震源地 茨城県南部
深さ 60km
規模 マグニチュード 5.5
震度5弱 栃木県 栃木県南部 真岡市 真岡市石島
震度4 茨城県 茨城県北部 茨城県南部 笠間市 小美玉市 土浦市 石岡市 下妻市 つくば市 八千代町 境町 守谷市 坂東市 稲敷市 筑西市 かすみがうら市 桜川市常総市 つくばみらい市 栃木県 宇都宮市 栃木市 鹿沼市 小山市 西方町 益子町 岩舟町 埼玉県 埼玉県北部 埼玉県南部 熊谷市 行田市 加須市 鴻巣市 久喜市 川口市 春日部市 上尾市 草加市 戸田市 宮代町 さいたま大宮区 さいたま中央区 さいたま桜区 さいたま南区
千葉県 千葉県北西部 千葉花見川区 印西市
東京都 東京都23区 東京板橋区
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 2011年7月15日(金)   20時00分 3号機窒素注入 気体漏えいか
3号機では、14日夜から水素爆発を防ぐための窒素ガスの注入が始まっているが、格納容器の中の圧力が一向に高まらないことから、東京電力は気体が外部に漏れだしているおそれもあるとみて調べている。一方、処理能力の低下から、15日午前5時ごろに運転を停止し調査が行われていた汚染水の浄化設備は、原因と考えられる配管の中の空気を抜くための対策を行い、15日午後2時すぎ、およそ9時間ぶりに復旧した。しかし、運転の再開後もなお、目標としている処理能力を20%以上、下回っている。
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 2011年7月15日(金)   06時45分 福島第一原発 安定冷却に課題残る
3号機の格納容器に水素爆発を防ぐための窒素ガスを注入する作業が14日夜から始まった。この結果、事故の収束に向けた工程表のうち最初の節目としている「ステップ1」の重要な工程の1つが目標達成に近づいたが、原子炉の安定冷却の要となる「循環注水冷却」でトラブルが相次いでいて、依然、課題が残されている。
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 2011年7月14日(木)   18時45分 汚染水浄化設備 1日以上停止
トラブルが多発している福島第一原発の汚染水を浄化する設備は、新たに液体が漏れ出しているのが見つかり、13日午後から丸1日以上、運転を停止している。再開までの時間はこれまでで最も長く、原子炉の安定的な冷却までの期限が迫るなか、運転はいまだに軌道に乗っていない。停止しているのは、フランス製の汚染水の浄化設備で、先月の運転開始以来トラブルが多発し、12日までの1週間の稼働率は73%と、最終的な目標の90パーセントを大きく下回っている。
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 2011年7月14日(木)   13時00分 3号機も窒素ガス注入開始へ
3号機への窒素ガスの注入について、経済産業省の原子力安全・保安院は14日、安全性が確認できたとして作業を進めることを了承し、14日夜から実際に注入が始まることになった。窒素ガスの注入は、事故の収束に向けた工程表で「ステップ1」と呼ばれる今月17日までの期間内をめどに行うことになっていた。これで、予定された3つの原発すべてで水素爆発を防ぐための窒素ガスの注入が始まる。
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 2011年7月14日(木)   07時20分 3号機「耐震性確保」と報告
3月に起きた水素爆発により、原子炉建屋が大きく壊れている福島第一原発の3号機について、東京電力は、「建物の耐震性は確保されている」とする報告書をまとめ、13日、経済産業省の原子力安全・保安院に提出した。提出を受けた保安院は、この報告書の内容について「妥当だ」と評価している。2号機以外に原子炉建屋が壊れている1号機と4号機については、すでに「耐震性は確保されている」とする報告書を提出している。
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 2011年7月13日(水)   18時50分 汚水処理の稼働率 目標下回る
福島第一原発では、汚染水を処理した水を再び原子炉の冷却に用いる「循環注水冷却」が、先月末から本格的に始まっているが、トラブルが多発した影響で、汚染水を処理する装置のこの1週間の稼働率は73%と、目標の80%を前の週に続いて下回った。理由として、放射性物質を取り除くための装置にトラブルが多発したことを挙げており、この装置では、13日午後も液体が漏れ出し、運転が停止した。汚染水の処理は、事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」の期限内に実現するとしている原子炉の安定的な冷却の要となるもので、東京電力では、装置の改良を急ぎ、できるだけ早く安定な運用を実現したいとしている。
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 2011年7月13日(水)   12時00分 冷却機能維持へホースを交換
5号機の冷却設備のホースに水漏れが心配される箇所が見つかったことから、13日午前6時半から4時間半にわたって原子炉の冷却を止め、ホースの交換作業を行った。この間、原子炉の水の温度は7度ほど上がったが、東京電力は、原子炉の冷温停止の状態は保たれているとしている。
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 2011年7月13日(水)   06時15分 1、4号機に新たな冷却装置
福島第一原発では、1号機と4号機の使用済み燃料プールを安定的に冷却するため、新たに冷却装置が設置されることになった。4号機では今月下旬に、1号機では来月上旬にそれぞれ運転を始める計画。福島第一原発では、4つの原子炉建屋に設置されたプールで熱を発する使用済み燃料を保管しているが、このうち2号機と3号機にはすでに新たな冷却装置やそのための配管が設置され、プールの温度は平常時と同じ40度以下まで下がっている。
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 2011年7月12日(火)   12時40分 原発 汚染水浄化設備また停止
福島第一原発の汚染水の浄化設備で12日朝、液体が漏れ出しているのが見つかり、東京電力は設備の運転を停止した。この設備は、10日にもトラブルで停止したばかりで、原子炉の安定的な冷却を実現するとした期限が間近に迫るなか、運転は不安定なまま。
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 2011年7月11日(月)   19時10分 放射性物質の漏出状況を調査
福島第一原発の事故の収束に向けて、原発のどこからどれだけ放射性物質が出ているかを把握する調査が本格的に始まり、このうち、2号機の原子炉建屋では、空気中の放射性物質の濃度が最大で基準の65倍という高い値だった。東京電力は「建屋内部で作業を行うには濃度を下げるための対策が必要になる」と話している。
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 2011年7月11日(月)   09時15分 福島で震度4の地震
発生時刻 2011年7月11日 9時9分ごろ
震源地 福島県浜通り
深さ 10km  規模 マグニチュード 4.4
震度4 福島県 福島県浜通り いわき市 いわき市三和町
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 2011年7月10日(日)   19時45分 浄化設備 汚染水漏れ半日停止
10日朝早く、福島第一原発で、およそ50リットルの汚染水が浄化設備のうちのフランス製の装置から漏れ出し、半日にわたって設備の運転が止まった。装置の中の配管とホースとをつなぐ塩化ビニール製の部品にひび割れがあったということで、東京電力は部品を金属製のものに取り替えて午後5時40分ごろに設備の運転を再開した。事故収束に向けた工程表の「ステップ1」の期限が1週間後に迫っているが、工程表の実現に欠かせない浄化設備の運転が安定しない状態が続いている。
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 2011年7月10日(日)   10時15分 宮城で震度4 M7.1
10日午前9時57分ごろ、宮城県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は三陸沖で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は7.1と推定される。津波注意報が岩手、宮城、福島の各県沿岸に発令された。予想される波の高さは50センチ。
各地の震度は次の通り。
震度4=宮城県北部、同南部、同中部
震度3=青森県三八上北、岩手県沿岸北部、同沿岸南部、同内陸北部、同内陸南部、山形県村山、同置賜、福島県中通り、同浜通り、同会津、茨城県北部、同南部、栃木県北部、同南部、東京都荒川区の一部など。
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 2011年7月9日(土)   18時20分 窒素注入 被ばく抑制が課題に
3号機で、水素爆発を防ぐための窒素の注入について、東京電力は、準備がある程度整ったため計画どおり今月17日までに実施できるとする見通しを示した。ただ放射線量が依然として高く、作業員の被ばくをいかに抑えるかが課題。3号機では8日、原子炉建屋の1階に作業員が入り、格納容器から出ている高さ5メートルほどの配管の取り出し口に窒素注入の配管をつなげるための器具を取り付けたということ。
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 2011年7月9日(土)   18時20分 “事故処理には数十年単位”
菅総理大臣は、民主党の全国幹事長会議であいさつし、福島第一原発の事故の処理について、「最終的には数十年の単位の時間がかかる見通しになっている」と述べた。この中で、菅総理大臣は、福島第一原発の事故の処理について、「3年、5年、10年、最終的には数十年の単位の時間がかかる見通しになっている。原子力行政の抜本的な改革や、エネルギー政策そのものについて、国民的な議論をしていく必要がある」と指摘した。
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 2011年7月9日(土)   18時20分 廃炉向けた工程表案明らかに
福島第一原発の廃炉に向け、国の原子力委員会や東京電力などが検討している、中長期的な工程表の案をNHKが入手した。この案では、廃炉に向けて最も重要となる溶け落ちた核燃料を取り出す作業を開始する時期の仮の目標を10年後に定めるとともに、最終的に原子炉建屋を解体し撤去するまでには、数十年に及ぶ作業が必要だという見方を示している。廃炉に向けた中長期的な工程表の案が明らかになったのはこれが初めて。国や東京電力などは、この案を基に廃炉に向けた工程の検討をさらに進めることにしている。
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 2011年7月9日(土)   12時40分 3号機、窒素注入にメド
福島第一原発では、格納容器への窒素の注入が1号機と2号機で既に行われている。東京電力では3号機でもこの作業が必要だとしてきたが、3号機の放射線量が高いことからロボットが掃除機をかけ放射性物質を除去したり、放射線を遮蔽するため床に鉄板を敷くなどの作業を連日行ってきた。その後、作業員が確認した結果、配管の接続ができることがわかり、東京電力は作業の安全が確認されれば窒素の注入を始めたい考え。1、2号機に続き3号機でも窒素の注入によって水素爆発の危険が低くなれば、一部の避難区域の解除も検討されることになっている。
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 2011年7月8日(金)   06時00分 全原発 ストレステスト実施へ
定期検査中の各地の原子力発電所で運転再開のめどが立たないなか、経済産業省は、住民の安心感につなげるため、すべての電源が失われるなど深刻な事態に対してどこまで原発の安全性が保たれるのかを確認する「ストレステスト」と呼ばれる安全評価をすべての原発で実施することを明らかにした。しかし具体的な内容やスケジュールは決まっておらず、評価を終えるまで運転再開の判断をしない自治体が出てくることも予想される。
ストレステストは、一般に製品の性能の限界以上に力や電流などを加えた場合に、どのような影響があるかを確認する試験で、今回、国が参考にするのは、EU=ヨーロッパ連合が、福島第一原発の事故を受けて導入したシミュレーションによる安全評価の手法。
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 2011年7月8日(金)   04時15分 原子炉建屋周辺の測定強化へ
福島第一原発の事故で、空気中の放射性物質がどこからどれだけ放出されているかを把握し、将来的に放出を抑えることにもつなげようと、原子炉建屋周辺での測定が強化されることになった。さらに、原子炉建屋内のさまざまな場所で空気中の放射性物質の濃度の違いを調べるため、ロボットを使った測定を行うことにしていて、まずは8日、2号機で測定の準備を始める予定。東京電力は、一連の調査を通じて、空気中に放出されている放射性物質の量や、どこから出ているかを把握したいとしていて、将来的には放出を抑えることにもつなげたいとしている。
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 2011年7月7日(木)   17時45分 3号機窒素注入作業難航も
福島第一原発の事故で、水素爆発のおそれをなくすための窒素の注入が課題となっている3号機では、ロボットを使った建屋内の調査がうまくいかず、放射線量が依然として高かったことから、今後の作業が難航するおそれがある。収束に向けた工程表の「ステップ1」の期限が今月17日に迫っていて、格納容器への窒素の注入が3号機で残されていることが、最大の課題。東京電力は、8日にも作業員が入って、もう一度、現場の確認を行いたいとしている。
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 2011年7月7日(木)   04時50分 原子炉の注水増量 来月可能に
福島第一原発では、汚染水の増加を抑えるため、原子炉を冷やす水の量を温度の上昇を防ぐ程度の最小限に絞っているが、汚染水を浄化して原子炉に戻す「循環注水冷却」のシステムが構築されたことで、来月には注水量を増やして冷却を進めることが可能になる見通し。ただ格納容器の損傷の状態によっては、汚染された蒸気が外部へ放出される量が増えるおそれもあり、東京電力は慎重に検討を進めたいとしている。
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 2011年7月7日(木)   04時50分 原発100キロ圏内も調査へ
福島第一原発の事故を受けて、放射性物質による汚染の広がりを調べるため、環境省は、原発からおおむね100キロ圏内の宮城県や茨城県などでも、川や湖の水や地下水などに放射性物質が含まれていないかどうか調査を行う方針を決めた。また、福島県から岩手県にかけての沖合や海水浴場の海水についても調べることにしている。環境省は、今年度の第2次補正予算が成立したら速やかに調査を始め、結果を文部科学省に報告し、専用のホームページなどで公表することにしている。
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 2011年7月6日(水)   14時00分 浄化設備の稼働率 目標下回る
福島第一原発の「循環注水冷却」の柱となる汚染水の浄化設備は、この1週間での稼働率が80%足らずと、目標をやや下回る見通し。トラブルによる停止も目立ち、今後、稼働率を90%まで上げるとしていたこれまでの計画を見直し、当面は安定して80%に乗せることを目指すとしている。汚染水の浄化設備が安定して稼働することは、事故の収束に向けて欠かせないため、トラブルをどう減らしていくのかが課題。
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 2011年7月6日(水)   04時50分 原子炉建屋カバー部材搬入へ
福島第一原発では、爆発で壊れた1号機と3号機、それに4号機の放射性物質の放出を抑えるため原子炉建屋を覆うカバーの設置工事が進められていて、このうち1号機ではすでに工事が始まっている。原発から50キロ余り離れた福島県いわき市の小名浜港では、カバーを支える土台や柱、それにはりなどを62の部材に組み立てる作業が行われていて、6日は、このうちコンクリートの土台が小名浜港から原発専用の港に船で到着し、荷揚げされることになっている。東京電力は、長さ140メートルのアームを備える国内最大級のクレーンで部材を組み立てて、ことし9月下旬の完成を目指す。
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 2011年7月5日(火)   19時30分 和歌山県北部で震度5弱 
発生時刻 2011年7月5日 19時18分ごろ
震源地 和歌山県北部
緯度 北緯34.0度
経度 東経135.2度
深さ 10km
規模 マグニチュード 5.4
震度5強 和歌山県 和歌山県北部 和歌山広川町 日高川町 和歌山広川町広 日高川町高津尾
震度5弱 和歌山県 有田市 湯浅町 有田市箕島 湯浅町湯浅
津波の心配はない、という。
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 2011年7月5日(火)   19時40分 3号機 放射線量 ロボットで測定へ
3号機の原子炉建屋では、水素爆発のおそれをなくすための窒素の注入に向けて、特殊なカメラを搭載したロボットによる放射線量の測定が、6日にも行われることになった。東京電力は、放射線量に問題がなければ、建屋に作業員が入って、窒素の注入に使う配管などを調べたうえで、計画どおり今月17日までに注入を始めたいとしている。ただ、3号機の原子炉建屋は水素爆発で激しく壊れたことから、注入に使う配管が損傷を受けていることも懸念されていて、計画どおり実行できるかは、まだ予断を許さない状況。
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 2011年7月4日(月)   19時45分 放射線量調査 国が調整し強化へ
原発事故のあと、国や自治体などが発表する放射線量に関する情報が、ばらばらで分かりにくいという批判があることから、政府は、国の責任で各機関が行う調査を調整し、専用のホームページで情報提供することに決まった。特に、早急に取り組むべき調査として、局地的に放射線量が高い「ホットスポット」と呼ばれる地域を、福島県だけでなく隣の宮城県などでも調査することや、子どもたちを被ばくから守るために、子どもがよく立ち寄る場所などの調査を強化することなど、地元の声を反映した形で調査を強化することになった。
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 2011年7月4日(月)   12時40分 1号機原子炉注水路に異物?
福島第一原発事故で、東京電力は4日、1号機原子炉への注水量が3日午後9時ごろから徐々に減少し、4日午前8時13分に最低値として設定した毎時3トンとなったため警報が鳴ったと発表した。ポンプは順調に動いており、注入配管に異物が詰まった可能性が考えられるという。東電はポンプ側の流量を一時的に同7.5トンに増やして異物を押し流し、午前8時50分に3.8トンに戻して様子を見ている。原子炉圧力容器の温度に影響はなかった。炉心冷却に必要な注水量は現在1.3トン。東電は余裕分を確保しつつ、原子炉から漏れて汚染水となる量を抑えるため、最近は3.5トン前後で運転を続けている。ダムからのろ過水に、異物が混入していた可能性があるという。 
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 2011年7月3日(日)   17時40分 3号機 窒素注入への準備
福島第一原発では事故の収束に向けて、1号機から3号機で水素爆発のおそれをなくすための格納容器への窒素の注入を17日までに実施する計画。唯一、まだ始まっていない3号機では、作業を阻んできた強い放射線を遮る対策が3日から始まった。3号機の原子炉建屋では、水素爆発で飛び散った汚染されたほこりやちりのため、床一面で放射線量が高く、窒素注入の作業の妨げとなっていたため、東京電力は1日、ロボットに掃除機を持たせて床の清掃作業を行った。しかし2日、放射線量を測定したところ、16か所のうち9か所で下がったものの、依然として高い水準。そこで放射線を遮るため、床に鉄板を敷き詰める作業を3日から始めていて、放射線量を現在の3分の1程度に抑えたいとしている。
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 2011年7月3日(日)   15時30分 5号機 原子炉の冷却を再開
5号機で3日朝、原子炉を冷やすための海水を送り込む仮設のホースで水漏れが見つかった。ホースの交換に伴って、原子炉の冷却が一時的に止まったが、午後1時40分ごろに再開。再開時の原子炉の水温は47.7度で、冷却が止まったおよそ3時間半で5度ほど上がったものの、原子炉の冷温停止状態は保たれているという。東京電力によると、海に入れている蛇腹状のホースが潮の満ち引きで繰り返し上下したり、水を送るための圧力がかかったりしたことで亀裂が入ったとみられ、東京電力は、同じようなトラブルを防ぐための対策を検討することにしている。
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 2011年7月3日(日)   05時45分 汚染水増やさない循環注水実現
福島第一原発で、汚染水を浄化して再び原子炉の冷却に使う「循環注水冷却」は、2日、初めて汚染水だけを使った注水に切り替わり、汚染水を増やさずに原子炉を冷却する状態が実現した。東京電力によると、2日午後5時までに1万1170トンの汚染水を処理し、このうち3580トンが塩分などを取り除いた浄化した水で、およそ10日分の注水量に当たるということ。今後は、いかに安定的に循環注水を継続できるかが焦点になる。
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 2011年7月2日(土)   05時00分 放射線量 田畑や森林で高い傾向
福島第一原発の事故を受けて、警戒区域となっているおよそ10キロ離れた2つの町で、先月、放射線量を調べた結果、全体的にアスファルトの道路より田畑や森林のほうが高いことが分かった。放射性物質はアスファルトの上では雨に流されやすいものの、土や植物の上では付着しやすいためだとみられている。政府は、来月下旬までに警戒区域と計画的避難区域の合わせて3400か所余りで放射線量を調べるほか、放射線が比較的高く出る住宅の庭や雨どい、それに道路の側溝などでも調査を行って、線量を減らす対策に生かすことにしている。
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 2011年7月1日(金)   15時40分 3号機 ロボット掃除機で除染
3号機の原子炉建屋では、放射線量が高く水素爆発を防ぐ対策を取れないでいることから、遠隔操作のロボットに強力な掃除機を持たせて汚染を取り除く作業が始まった。3号機の原子炉建屋は、放射線量は1時間で最大170ミリシーベルトと、作業員の被ばく限度量に1時間半で達する高い値。東京電力は、早ければ2日にも作業員が建屋に入り、放射線量を測定して効果を確かめることにしていて、作業が可能な状態になれば、窒素の封入に向けた建屋内部での調査を進めたいとしている。
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